こんにちは、有海 糸です。
ここに辿りついた方は「2chやツイッターで晒された!どうしよう!」と焦り、
悲しんでいる方ではないでしょうか。中には怒りを持っている方もいるかもしれません。
めっちゃ 気持ち わかります
私事になりますが、私もコスプレイヤー時代、晒された一人です。自分の写真とともに書かれた悪意の文章を見たとき・・・辛いですよね、書き込んだやつ全員火あぶりにしたいと思いました。
もう今はコスプレから手を引き、今は顔出しせずに、ちまちまとブログを書いています。SNSの脅威を知ったにも関わらず、まだ居続けるのは「自分の好きなことを発信するのは楽しいから」という理由に他なりません。
そして、当時ものすごく悩んだ「晒し」について、自分の中で答えが出てきました。
情報化が進むこの時代、たくさんの悪意が渦巻いています。
この渦に飲み込まれ、沈んでいく人を何人も見てきました。今回は溺れ、苦しむ人を少しでも減らしたいという祈りをこめて、この記事を書いていきたいと思います。
アンチには何も反応しない
これが一番です、悲しいことに。
「それじゃ駄目だよ!書き込んだ奴がうざい!何としてでも報復したい!」という気持ちはよく分かりますが、逆効果です。
例を出しましょう。
貴方のアンチは、チョコレートが大好物です。
しかし貴方は人気者で、無名のアンチにはチョコレートをくれることはありません。
どうしてもチョコレートが欲しいアンチは、貴方の晒しを行いました。貴方はアンチに反応して怒りました・・・
これはアンチにチョコレートをあげるのと同じ行為です。
さらにチョコレートが欲しいアンチは、貴方の晒しを再び行います。貴方はチョコレートをあげます、アンチは喜びます。また晒します・・・
これは貴方が疲弊するか、アンチがお腹いっぱいになるまで続きます。
さらにチョコレート好きのアンチは複数人、貴方は一人。圧倒的に分が悪い戦いなのです。
そうです、アンチは貴方からのチョコレート=反応が大好物なのです。
そのため徹底的に放置する。
アンチにリプはしない。
ツイートにも書かない。
時々「色々言う人もいるけど、私は好きな人だけいればいい!」的なツイートする人もいますが、それアンチにチョコレートを渡してるのと一緒です。匂わせるのもやめましょう。徹底的に無視するのです。
また無視するメリットはもう一つあります。
それは「人間が忘れっぽいこと」です。
突然ですが、一か月前に騒がれたニュースって何か覚えてますか?
すっと出てこないですよね。情報化が進んだこのご時世、様々な情報が湯水のように沸いて出てきます。
アンチも一緒です。タイムラインで気に入らない貴方を、一度晒したとしましょう。
しかし一か月後・・・ひどいときには三日後にはすっかり忘れています。
しかし貴方の心には酷い傷がつき、何か月も忘れられない・・・怒りでアンチに反応してしまうと、忘れてた貴方のことをアンチはまた思い出すことになります。
さらに最初から匿名で人の悪口を書く卑怯者です、貴方が反応したことをスクショし、悪意が詰まったツイートをまた流すことでしょう。そうすれば一番傷つくのは、紛れもない貴方です。
そのためアンチを見たら、徹底的に無視をする。ハエが顔にぶつかってきたと思って無視しましょう。そして一刻も早く忘れさせましょう。それが一番の方法です。
アンチは自ら見に行かない
それでもアンチを見たら、怒りたくもなるし、悲しくもなります。
「アンチは見ない努力をする」のが一番です。
愚痴垢を見つけてしまったらミュートにする。(何故ミュートにするかというと、一度ブロックしたら「ブロックされた」と晒されたことがあったからです。刺激すると何でもネタにしてくる)
時々愚痴垢や2chを自ら見に行く人たちがいます。
「晒されてる人や常識がない人たちの情報収集になる」という言い分をよく聞くのですが、
それ必要?
百歩譲ってトンデモナイ人がタイムラインに現れたとしましょう。
だったらその場でミュートなりブロックをすればいいはずです。そもそも何億も人がいる中で、タイムラインで流れてくる確率だってそんなには高くない。
愚痴垢を確認し、先行ブロックしたり、情報収集するのは効率がいいとは思えません。なにより負のオーラにゲンナリしてしまうでしょう。
大体「情報収集のため、愚痴垢を見てる人」というのは、
「負のオーラが見たい」の裏返しだったりします。
ここでいう負のオーラとは「他人が貶されていること」を指します。
悪口や批判を見るのが楽しい、という気持ちは何となく分かります。「調子乗ってるアイツが悪口言われてる」「人気のアイツが批判されている」
正直に言いましょう、私もチェックしていた一人だったからです。
自分が晒されているのを見つけ、他でも晒されているんじゃないかとビクビクしたのがきっかけです。
初期アイコンのアカウントを作成し、愚痴垢と呼ばれる人をくまなくチェックしていました。
最初は「自分が流れてきませんように」と祈っていたはずが、だんだん「知人が晒されているw」と愉快な気持ちになったのを覚えています。
自分が書き込んだことはありませんが、理由は身バレが怖いからという何とも情けない理由でした。「他人の悪口を書いてはいけないから」と小学生でもわかる常識が、当時の私にはありませんでした。
今思うと本当に不毛な時間でした。取り返したいと心から思います。
愚痴垢を見るデメリットは色々あるのですが、大きなものとしては三つ。
2、余計な印象が植えつけられる
3、時間がもったいない
まず「①自分の性格が歪む」は先述した通りです。
最初は自分もチェックするだけではじめたものが、だんだん晒されている人を見るのが楽しくなっていったのです。
人の性格や価値観は周りの環境に左右される、と多くの書籍で書いてありますが、まさに典型的な例です。
フォローする人がみな誰かの悪口や批判を言う状態、そんな環境を見続け、「他人の悪口を言う=悪」が
「他人の悪口を言う=常識」となっていったのです。
「②余計な印象が植えつけられる」は「愚痴垢に流れてきた人=悪」という考えがこびりつく恐れがあるデメリットです。
確かに常識がない人もいます。コスプレで例えるなら、イベントで露出の激しすぎるコスプレをしたり、スタジオ料金を未払いにしたり・・・ただ愚痴垢の私怨が流れてくることもたくさんあります。
人気が出たから晒す、
自分より評価をもらってるから晒す、
顔が気に入らないから晒す、
そんな理不尽な世界です。
しかしそこで晒された人と、実際にイベントで会った時「あ、愚痴垢に晒されていた人だ」と身構えてしまいます。これって、非常にもったいないです。
何故なら自分のモノサシで、
相手を測ることができなくなってしまうのですから。
もしかしたら、その相手は自分の人生に必要な人かもしれない、親友になる相手かもしれない、その可能性をわざわざ潰してしまうことになるのです。
「③時間がもったいない」についてですが、これも少し考えれば分かることでした。
愚痴垢を見る2時間、これほど無駄な時間はありません。
他人の悪口に染まった、負の時間です。
この2時間の積み重ねがどれくらいあったことでしょう?
この時間で小説が一冊読めたでしょう。
友人と楽しく話すことができたでしょう。
自分の成長に使うことができたでしょう。
それを私は、他人の悪口を見るために使ってしまった。悔しくて仕方ありません。
だから見ない。実は愚痴垢を持ってる・・・とドキッとした方は、これを機に消してしまいましょう。そして自ら調べることはやめましょう。
愚痴垢をかわいそうな人とも思わない。何の感情も抱かないのが正解です。
普通に生活していれば、自分が晒しを見ることはありません。まぁ私は友人から「晒されてるよ!」とご丁寧に教えられたことがありましたが。テロリストかよ。
「そっか~」と返して、その友人はミュートにしました。
自分は好きなことをしているんだ!と胸を張るのが一番です。
アンチの意見は無視するべき一番の理由
同じ土俵で戦ってないから
考えてください。
貴方は今、自分の好きなことを、誇りに思って作り上げています。
顔や名前を出している方もいるでしょう。
イベントに出展している方もいるかもしれません。
そうです、貴方は「自分の情報を対価」に、世間に好きなことを発表しているのです。
(顔出し&本名を公表してないブロガーはどうなんだ!と反論がありそうですが、自分の私生活や価値観を対価にしてますからね)
一方アンチは、何を対価に払っているのでしょうか?・・・思いつきませんよね。
そうです、貴方は対価を払って好きなことを発表しているにも関わらず、アンチは何も払っていないのです。
店で対価を払わずに物を得れば、警察に捕まります。
しかしアンチはあまりにも数が多すぎて、そしてアンチはどこからアンチなのか曖昧過ぎて、捕まえることができない。すなわちアンチがいなくなることはないのです。
だったら自分でモノサシを作るしかありません。
私のモノサシは前述の通り「同じ土俵で戦っているか否か」です。
私のアンチは、私と同じように顔を出しているか?本名を公開しているか?すべてノーでした。
アンチは匿名だからこそ強いのです。
匿名性という完ぺきな防御が剥がれれば、ただの個人です。だったら完璧な防御をしている人物は無視する。突撃してきても、何も反応を返さない。だって彼らは、自分と同じ土俵で戦ってないから。
もし知人や、同じ対価を払ったアカウントで批判がきたら、きちんと受け止めます。
理不尽なことを言われるかもしれません、しかし彼らは私と同じ土俵に立ち、時間を割いて意見をくださった。そこに敬意を示し、受け止めるべきというのが、私の考えです。
まとめ:堂々と生きていよう
他人の批判や悪意は、自分の心に住み着きます。巣をつくり、自分を蝕んでいきます。
私はそのせいで、自分を好き、と言ってくれる人が信じられなくなりました。ずっと繋がっていたフォロワーを一方的に切ったこともあります。たくさんの人を傷つけてきました。
私は世界から嫌われているとさえ思っていました。あの絶望感は言葉にできません。
しかし趣味をやめる、と言った瞬間、たくさんのコメントを頂きました。結婚への祝福と、「やめてほしくない」という悲しみの言葉、中には手紙やイラスト・手作りのアクセサリーを送ってくださる方もいました。
感動で胸を打つのと同時に、激しく後悔しました。自分はこんなにも愛情に囲まれていたのに、まったく気づかなかった。
匿名の誰かの悪意にばかり目が行って、好きな人たちを大切にすることができなかった。
これほど虚しいことってあるでしょうか。
どうか自分の創作に自信を持ってください。胸を張ってください。貴方が注目を浴びるたび、気に入らないと邪魔をする人がいるでしょう。それでも堂々といてください。
貴方が作り上げるものは、貴方にしか作ることができません。きっとそれは誰かの心に届いているはずです。
悪意の渦に飲み込まれる方が、どうか一人でも減りますように。
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